つかめない

自分の性質を知られることや過去を掘り下げられることが怖くて何も話せない。必要最低限の会話は勿論するけど、それ以上尽くしたらまたおかしくなる。移動や昼休みはずっと1人。それが私が今までかけて学んだ、私なりのクラスメイトとのちょうど良い距離感だった。他人から見たらおかしいんだと思う。私はこれしかできない。私がどんな風に屑な奴か知られるよりかは、なんかよく知らないけど変なやつ、みたいなポジションの方が幾分か楽なんです。相手のことを知るのも怖い。私が持っていないものを見せつけられた瞬間の鈍さが苦痛。家庭青春友人恋人愛嬌どれも私には無くて、目の当たりにした時の泣きそうになるほどの情けなさを感じたくない。ずっと逃げてる。もっと私は人と話したい、でも大して知りもしない相手と浅いところでの共鳴をしても、きっと何も報われないんだろうね。そういうのって解決が目的じゃないのかもしれないし、打ち明けたこと自体が解決みたいなものなのかな。分からないけどね。このまま何にもならないんだろうなと思う。色々な人を見て、こうはなりたくないって思い続けていたら何にもなろうと思えなかった。やり切れるようなことも打ち込めるようなことも特技も長所も無い。誰もがいつだって大好きな“本物と偽物の線引き”の中じゃ、私は生まれてから死ぬまで偽物。いつまでも偽物の不安と偽物の苦しさを抱えたままなんてつらすぎるね。刹那的な終わりを選んだら、少しは今までのどうしようもない人生も鮮烈に見えますか、その鮮烈さがあったら誰かの中では本物になれるんですか、死んでも尚ひかり続ける本質なんて私には無いから、そんなことも知られないで消え失せて忘れられちゃうか。